Scroll

素材で表現する
遠州杉浦うなぎの美味しさconcept

「皆様に美味しいと笑顔になって喜んでいただくため」
こだわりを持って幸せ鰻を育成しています。

水へのこだわり

水を活かす

繊細で環境によるストレスを受けやすいうなぎを元気に育てるために欠かせないのが、水質管理への配慮です。豊富な水量を誇る天竜川の伏流水を頂いた新鮮な地下水をvG7(ニュージーセブン)という装置に通して、 還元水(酸化防止水)に変えより良い水を養殖池に使っています。

これに加え、日々の水質検査の結果と経験を活かして最適な水質を保つことによって健康なうなぎは育っていきます。このようにこだわった水を養鰻池に1日あたり平均3-15%程度の効率で交換しており、水質を大幅に変えないで一定の水の循環も維持しております。

うなぎの選別・分養はおよそ2-3か月に1度の頻度で行い、うなぎの成長過程に応じて新しい池に変えております。また、成長速度が早いうなぎ・遅いうなぎとそれぞれ個体特性が近いうなぎを集め、それぞれの個体に合った最適な環境としております。

餌へのこだわり

独自配合の飼料

白身魚のホワイトミール(スケソウダラなど)と赤身魚(イワシなど)のブラウンミールをバランスよく配合した配合飼料に、森からの恵みのネッカリッチとバイオ酵素を混ぜ合わせ、独自の配合にこだわり、毎日の餌を作っています。

ネッカリッチとは、南九州特産の樫や椎などの常緑広葉樹皮をバイオマス技術で抽出精製した木酢液を軟質炭素粉末に吸着させた有機酸とミネラルをたっぷり含有した飼料です。

バイオ酵素とは、松・笹・びわ・梅・いちじく・栗・桃・柿など、植物の葉から抽出した酵素原液を基にして糖蜜・おから・水を混ぜ合わせて複合発酵法の技術で生成された天然素材100%の餌です。

その他、長年の試行錯誤の末行きついた遠州杉浦うなぎ独自の天然由来飼料も使用し、幸せ鰻を育成しています。

餌は毎日2回で、うなぎの活性が良くなる朝4時、晩16時から行っています。

土へのこだわり

池を育む土

バクテリアを排除するのではなく、うなぎと相性が良いバクテリアが豊富にいる環境を目指してきました。うなぎを取り巻く周辺環境に有機的なつながりを見出し、「土の力の恩恵を受けた豊富な水」を取り入れています。この水を作るためには、”池を育む土や石”が必要不可欠です。

土は粘土質の山土を使っています。水が抜けづらくその上栄養豊富であり、うなぎの養殖に合った特徴を持っています。石は火山性のもので淡い緑色の「ヒナイグリーン」を採用しています。ケイ酸の含有量が多く浄化作用の高さを見込んでいるためです。有用微生物が定着しやすい構造で、微生物の多様性を向上させる効果があります。

そこに独自のこだわりの餌の効果により、内臓から元気になるうなぎを育てています。

養鰻池は19面(成鰻池17面、稚魚池2面)、生産量は約50-55トン程度と小規模なため、すべての池を自ら、24時間体制で管理しております。

池のメンテナンスも重要です。数か月うなぎが住んでいた池には、餌や排泄物などが底に溜まっていきます。それをきれいにするため遠州杉浦うなぎでは写真のように石・土を整備し汚れの流れ道を作り上から順に水を流し洗浄していきます。この工程は数週間をかけて丁寧に対応します。ここまでして丁寧に池を洗う養鰻場は多くはないものの、くさみのないうなぎを育てるために重要なポイントです。